「聴くことから始まるつながり⑧」”わかるよ”と言いたくなる理由

誰かが悩みや不安を話しているとき、

私たちはつい、

「わかるよ」

と言いたくなることがあります。

相手を励ましたい。

寄り添いたい。

安心してほしい。

そんな気持ちから出る言葉です。

しかし、

話を聴くときには、

少し立ち止まって考えてみることも大切です。

今回は、

「わかるよ」と言いたくなる理由について考えてみたいと思います。

「わかるよ」と言いたくなる理由

私たちは、

相手がつらそうにしていると、

少しでも力になりたいと思います。

そのため、

自分の経験と重ね合わせて、

「自分も同じだった」

「その気持ちは分かる」

と伝えたくなることがあります。

それは、

相手との距離を縮めたいという自然な気持ちです。

決して悪いことではありません。

しかし、

ここで一つ気をつけたいことがあります。


本当は同じ経験ではないかもしれない

たとえ似た出来事を経験していたとしても、

感じ方は人それぞれです。

同じ失敗をしても、

すぐに気持ちを切り替えられる人もいれば、

長く悩み続ける人もいます。

同じ言葉を言われても、

傷つく人もいれば、

気にならない人もいます。

だからこそ、

本当の意味で相手の気持ちを完全に理解することは簡単ではありません。

「わかるよ」という言葉が、

時には

「私も同じだから大丈夫」

という受け取り方をされてしまうこともあります。


「わかろうとすること」が大切

話を聴くときに大切なのは、

「わかったつもりになること」ではなく、

「わかろうとすること」です。

例えば、

「そう感じたんですね」

「それは大変でしたね」

「もう少し聞かせてもらえますか」

そんな言葉の方が、

相手は安心して話せることがあります。

相手の気持ちを決めつけず、

理解しようとする姿勢が大切なのです。


聴くことは学び続けること

人はそれぞれ違う人生を歩んでいます。

だからこそ、

話を聴くことは、

相手の世界を知ろうとすることでもあります。

「自分には分からないこともある」

そう考えながら耳を傾けることで、

より丁寧な関わり方ができるようになります。

傾聴とは、

相手を知ろうとする姿勢とも言えるのかもしれません。

ゴチャせたがやで大切にしていること

ゴチャせたがやでは、

  • 人の話を聴く
  • 否定しない
  • 話したくないときは話さなくていい
  • それぞれのペースを尊重する

ことを大切にしています。

悩みを解決することだけが目的ではありません。

まずは安心して過ごせること。

そして、「ここに居てもいい」と感じられること。

そんな時間をつくるために、傾聴を大切にしています。

おわりに

「わかるよ」という言葉には、

相手に寄り添いたいという優しさが込められています。

しかし、

本当に大切なのは、

すべてを理解したと思うことではなく、

理解しようとし続けることなのかもしれません。

人は、

自分の気持ちを丁寧に聴いてもらえると、

少し安心することがあります。

その積み重ねが、

信頼やつながりにつながっていくのではないでしょうか。


次回予告

話を聴いていると、

言葉が途切れて沈黙になることがあります。

つい何か話さなければと思ってしまいますが、

実は沈黙にも大切な意味があります。

次回は、

「沈黙も大切な時間」

について考えてみたいと思います。

ひとりでも多くの人に、居場所の存在が届きますように。
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「次回の居場所はこちら」

チャせたがやでは、
ひきこもりや生きづらさを感じている方、
ご家族の方向けの居場所を開催しています。

・聞いているだけでも大丈夫
・途中参加、途中退出OK
・ご家族の参加も歓迎