~当事者と家族の不安や疑問を一緒に整理するために~
働きたいのに働けないのは、甘えなのか
「働かなければいけない。」
そう思っているのに、なかなか動けない。
求人を探そうとしても気持ちが重くなる。
面接を考えるだけで不安になる。
働いても続かなかった経験が頭をよぎる。
そんな状態が続くと、
「自分は甘えているのではないか」
「怠けているだけではないか」
と自分を責めてしまう方も少なくありません。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
働きたい気持ちがあるなら、甘えではない
もし本当に働きたくないのであれば、
「働けないこと」に苦しむこともありません。
実際には、
- 働きたい
- 社会とつながりたい
- 誰かの役に立ちたい
という思いがあるからこそ悩みます。
働けないことそのものよりも、
「働けない自分を責め続けること」
の方が苦しくなっている場合もあります。
まず知っていただきたいのは、
働きたいと思っている時点で、すでに前を向こうとしている
ということです。
働けない背景にはさまざまな理由がある
働くことが難しくなる理由は人によって異なります。
例えば、
- 人とのコミュニケーションが苦手
- 大きな音や刺激に疲れやすい
- 体力に不安がある
- 生活リズムが乱れている
- 過去の職場で傷ついた経験がある
- 何度も不採用になり自信を失った
などです。
発達特性のある方の中には、
・曖昧な指示が理解しづらい
・複数の作業を同時に行うことが苦手
・職場の音や人の多さに疲れやすい
といった困りごとを抱えている方もいます。
能力が低いわけではなく、環境との相性によって働きづらさが生まれることもあります。
周囲からは見えにくい苦労を抱えていることもあります。
「みんなができていることができない」
という経験を繰り返す中で、自信を失ってしまうこともあります。
また、ひきこもり状態が長く続いた方の場合、
働くことそのものよりも、
「外に出ること」
「人と会うこと」
に大きなエネルギーが必要なこともあります。
働くことだけがゴールではない
社会では、
「就職=成功」
のように語られることがあります。
しかし、実際にはそう単純ではありません。
無理をして働き始めても、
体調を崩してしまったり、
再び自信を失ってしまったりすることもあります。
だからこそ、
- 生活リズムを整える
- 外出する機会を増やす
- 誰かと話せる場所を持つ
- 自分の得意なことを見つける
といったことも大切な一歩です。
働くことへ向かう道は、一つではありません。
一人で抱え込まなくて大丈夫
働くことへの悩みは、とても個人的な問題のように感じるかもしれません。
しかし実際には、
同じような悩みを抱えている方がたくさんいます。
ゴチャせたがやの居場所や家族会でも、
- 働きたいけれど不安がある
- 仕事が長続きしない
- 何から始めればよいか分からない
という声をよく耳にします。
そうした悩みは、一人で抱え込む必要はありません。
話すことで整理できることもあります。
同じ経験をした人の話が参考になることもあります。
おわりに
「働きたいのに働けない。」
その悩みは、決して珍しいものではありません。
そして、それは必ずしも甘えではありません。
まずは自分を責めることを少し休んでみませんか。
働くことだけがゴールではありません。
安心して話せる人や場所とつながることも、大切な一歩です。
ゴチャせたがやでは、ひきこもり状態にある方や発達特性のある方、ご家族が安心して過ごせる居場所や家族会を開催しています。
無理に話さなくても大丈夫です。
聞いているだけでも大丈夫です。
あなたのペースで、一歩ずつ進んでいければ十分です。
今後のシリーズでは、
- 自分に向いている仕事はどう見つけるのか
- 障害は伝えた方がよいのか
- 障がい者雇用とは何か
- 就労支援とはどのようなものか
などについても、一緒に考えていきます。

