~当事者と家族の不安や疑問を一緒に整理するために~
仕事が続かないのは、やる気がないからなのか
「せっかく就職したのに続かなかった。」
「また辞めてしまった。」
そんな経験をすると、
「自分は根性がないのではないか」
「努力が足りないのではないか」
と自分を責めてしまうことがあります。
家族もまた、
「なぜ続かないのだろう」
「もう少し頑張れないのだろうか」
と悩むことがあります。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
仕事が続かないことには理由がある
仕事が続かない背景は人それぞれです。
例えば、
・職場の人間関係に強いストレスを感じる
・疲れがたまりやすい
・生活リズムが安定しない
・仕事量や変化についていけない
・失敗経験から不安が強くなっている
といったことがあります。
本人も続けたいと思っているのに、
心や体が限界を迎えてしまうことも少なくありません。
まず知っていただきたいのは、
続けられなかったことと、努力していないことは同じではない
ということです。
発達特性が影響している場合もある
発達特性のある方の中には、
・曖昧な指示が理解しづらい
・優先順位をつけることが苦手
・複数の作業を同時に進めるのが難しい
・職場の音や人の多さに疲れやすい
といった困りごとを抱えている方もいます。
周囲からは見えにくいため、
「みんなできているのに」
と言われてしまうこともあります。
しかし、それは能力の問題ではなく、
環境との相性の問題であることも少なくありません。
ひきこもり期間が長いほど不安も大きくなる
ひきこもり状態が長く続いた方の場合、
働くことそのものよりも、
・朝決まった時間に起きる
・外出する
・人と会話する
ことに大きなエネルギーが必要になる場合があります。
また、
「また失敗したらどうしよう」
という不安も強くなりやすくなります。
そのため、
働く意欲があっても一歩を踏み出せないことがあります。
続けるためには環境選びも大切
仕事は、
「就職できたら終わり」
ではありません。
むしろ大切なのは、
無理なく続けられること
です。
例えば、
・勤務時間を短くする
・配慮を受けながら働く
・支援機関を利用する
・自分に合った職種を探す
といった方法もあります。
自分に合わない環境で頑張り続けるより、
自分に合う環境を探すことの方が大切な場合もあります。
一人で抱え込まなくて大丈夫
ゴチャせたがやの居場所や家族会でも、
・仕事が続かない
・働きたいけれど不安がある
・何から始めればよいか分からない
という声をよく耳にします。
そうした悩みは、
決して珍しいものではありません。
話すことで気持ちが整理されることもあります。
同じような経験をした人の話が参考になることもあります。
おわりに
仕事が続かなかった経験は、
大きな自信の喪失につながることがあります。
しかし、
仕事が続かなかったからといって、
その人に価値がないわけではありません。
続かなかった背景には、
必ず何らかの理由があります。
まずは自分を責めることを少し休んでみませんか。
ゴチャせたがやでは、ひきこもり状態にある方や発達特性のある方、ご家族が安心して過ごせる居場所や家族会を開催しています。
無理に話さなくても大丈夫です。
聞いているだけでも大丈夫です。
あなたのペースで、一歩ずつ進んでいけば十分です。
今後のシリーズでは、
・働くことが怖くなるのはなぜか
・向いている仕事はどう見つけるのか
・障害は職場に伝えた方がよいのか
・障がい者雇用とはどのようなものか
などについても、一緒に考えていきます。

