~当事者と家族の不安や疑問を一緒に整理するために~
「みんなはできているのに、自分はできない。」
そんな思いを抱えたことはないでしょうか。
朝決まった時間に起きる。
学校や職場へ毎日通う。
人と自然に会話する。
仕事を長く続ける。
社会の中では、
こうしたことが「普通」として語られることがあります。
しかし、
それが難しい人もいます。
そして、
できないことそのものより、
「普通にできない自分」
を責め続けることの方が苦しくなることがあります。
「普通」は誰が決めているのだろう
よく考えてみると、
「普通」という言葉は少し不思議です。
人によって、
育った環境も違います。
体力も違います。
性格も違います。
得意なことも苦手なことも違います。
それなのに、
一つの基準で全員を比べてしまうことがあります。
本来、
人それぞれ違うはずなのに、
「みんなと同じであること」
が求められる場面も少なくありません。
発達特性のある方が感じやすい苦しさ
発達特性のある方の中には、
子どもの頃から、
「普通になりなさい」
と言われ続けてきた方もいます。
例えば、
・落ち着きがないと言われた
・空気を読めないと言われた
・忘れ物が多いと言われた
・友達付き合いが苦手だった
といった経験です。
本人は努力しているのに、
周囲と同じようにできない。
その経験が積み重なると、
「自分は人より劣っている」
と思い込んでしまうことがあります。
ひきこもり状態にある方も同じ悩みを抱える
ひきこもり状態にある方も、
「普通に働けない」
「普通に学校へ行けない」
という苦しさを抱えることがあります。
周囲を見ると、
働いている人がいる。
学校へ通っている人がいる。
すると、
自分だけ取り残されたような気持ちになることがあります。
しかし、
見えていないだけで、
それぞれが違う悩みや苦しさを抱えています。
人は、
他人の表面だけを見て比べてしまうことがあります。
「できないこと」より「できること」に目を向ける
社会では、
できないことが目立ちやすい傾向があります。
しかし、
誰にでもできることがあります。
例えば、
・人の話を丁寧に聞ける
・好きなことには集中できる
・細かい作業が得意
・優しい気持ちを持っている
などです。
周囲と違うことは、
必ずしも欠点ではありません。
見方を変えれば、
その人らしさや強みになることもあります。
「普通」を目指し続けると疲れてしまうこともある
もちろん、
社会のルールを学ぶことは大切です。
働くための準備も必要です。
しかし、
無理に周囲へ合わせ続けると、
心も体も疲れてしまうことがあります。
例えば、
本当は苦しいのに我慢する。
疲れているのに頑張り続ける。
助けを求めずに耐え続ける。
そうした状態が続くと、
体調を崩してしまうこともあります。
だからこそ、
「普通になること」だけを目標にしなくてもよいのです。
大切なのは「自分らしく生きられること」
人によって、
働き方も違います。
生活のペースも違います。
社会との関わり方も違います。
フルタイムで働く人もいます。
短時間勤務の人もいます。
地域活動に参加する人もいます。
家族を支える役割を担う人もいます。
大切なのは、
誰かと同じになることではなく、
自分らしく生活できることです。
一人で抱え込まなくて大丈夫
ゴチャせたがやの居場所や家族会でも、
・みんなと同じようにできない
・普通に働けない
・周囲と比べて苦しくなる
・自分に自信が持てない
という声を耳にします。
こうした悩みは決して珍しいものではありません。
むしろ、
多くの方が同じような苦しさを抱えています。
だからこそ、
一人で抱え込まず、
安心して話せる場所を持つことが大切です。
おわりに
「普通にできない。」
その言葉に苦しんでいる方は少なくありません。
しかし、
「普通」という基準は人によって違います。
誰もが同じように生きられるわけではありません。
大切なのは、
周囲と同じになることではなく、
自分に合った生き方や働き方を見つけることです。
できないことばかりを見るのではなく、
できることや得意なことにも目を向けてみませんか。
あなたの価値は、
「普通にできるかどうか」
だけで決まるものではありません。
ゴチャせたがやでは、ひきこもり状態にある方や発達特性のある方、ご家族が安心して過ごせる居場所や家族会を開催しています。
無理に話さなくても大丈夫です。
聞いているだけでも大丈夫です。
あなたのペースで、一歩ずつ進んでいけば十分です。
今後のシリーズでは、
・失敗を引きずってしまう理由
・人と比べてしまう苦しさ
・安心できる居場所の大切さ
・自分らしい働き方とは何か
などについても、一緒に考えていきます。

