~当事者と家族の不安や疑問を一緒に整理するために~
就職活動や仕事を始めると、
「職場に配慮をお願いしてもよいのだろうか」
と悩む方がいます。
特に発達特性や精神障害のある方の中には、
「迷惑をかけたくない」
「わがままだと思われたくない」
「みんなと同じように頑張らなければならない」
と考える方も少なくありません。
そのため、
本当は困っていても相談できず、
一人で抱え込んでしまうことがあります。
配慮は特別扱いではない
まず知っていただきたいことがあります。
それは、
配慮をお願いすることは特別扱いを求めることではない
ということです。
例えば、
眼鏡が必要な人が眼鏡をかける。
車いすを利用する人がスロープを使う。
これらは特別扱いではありません。
必要な環境を整えることです。
同じように、
障害や特性による困りごとがある場合、
働きやすくするための配慮を相談することは自然なことです。
無理を続ける方が苦しくなることもある
配慮をお願いできないまま働くと、
無理を重ねてしまうことがあります。
例えば、
・分からないことを質問できない
・苦手な業務を我慢し続ける
・体調が悪くても休めない
・困っていても相談できない
という状態です。
最初は頑張れていても、
少しずつ疲れがたまり、
結果として退職につながることもあります。
配慮をお願いしないことが、
必ずしも良い結果につながるとは限りません。
大切なのは「何に困っているか」を伝えること
配慮をお願いするときは、
障害名だけを伝えるよりも、
困っていることを具体的に伝える方が分かりやすい場合があります。
例えば、
「発達障害があります」
だけではなく、
・口頭だけの指示だと忘れやすい
・メモがあると理解しやすい
・急な予定変更が続くと混乱しやすい
などです。
職場も、
何に困っているのかが分かれば、
対応を考えやすくなります。
配慮にも「できること」と「できないこと」がある
一方で、
職場にも事情があります。
すべての希望が実現できるとは限りません。
そのため、
配慮をお願いすることは、
要求を押し通すことではありません。
職場と本人が話し合いながら、
どのような工夫ができるかを考えていくことが大切です。
その積み重ねが、
長く働き続けることにつながります。
配慮を受けながら働いている人はたくさんいる
実際には、
障害のある方だけでなく、
多くの人が何らかの配慮を受けながら働いています。
例えば、
・育児中の短時間勤務
・介護との両立支援
・通院への配慮
・体調に応じた勤務調整
などです。
誰もが同じ条件で働いているわけではありません。
社会には、
お互いを支え合いながら働く仕組みがあります。
「助けてください」と言える力も大切
働く上で大切なのは、
一人で頑張り続けることではありません。
困ったときに、
「助けてください」
「少し相談したいです」
と言えることも大切な力です。
むしろ、
早めに相談できた方が、
問題が大きくなる前に解決できることもあります。
一人で抱え込まなくて大丈夫
ゴチャせたがやの居場所や家族会でも、
・配慮をお願いするのが申し訳ない
・迷惑をかけたくない
・相談する勇気が出ない
・我慢するしかないと思っている
という声を耳にします。
しかし、
働き続けるためには、
無理をし続けるよりも、
必要な支援や配慮を受けながら働く方が良い場合もあります。
一人で抱え込む必要はありません。
おわりに
「配慮をお願いすることは悪いことなのか。」
そう悩む方は少なくありません。
しかし、
配慮をお願いすることは、
特別扱いを求めることではありません。
自分の力を発揮しやすくするための相談です。
大切なのは、
無理をして我慢し続けることではなく、
自分に必要なことを整理し、
相手と共有することです。
働くことは、
一人で頑張ることではありません。
周囲と協力しながら続けていくものです。
ゴチャせたがやでは、ひきこもり状態にある方や発達特性のある方、ご家族が安心して過ごせる居場所や家族会を開催しています。
無理に話さなくても大丈夫です。
聞いているだけでも大丈夫です。
あなたのペースで、一歩ずつ考えていけば十分です。
今後のシリーズでは、
・就労移行支援とはどのような場所か
・働き始めてから困ったときの相談先
・職場で疲れすぎないための工夫
・長く働き続けるために大切なこと
などについても、一緒に考えていきます。

