「ひきこもり・発達特性と”働く”を考える⑬」一般就労と障がい者雇用は何が違うのか

~当事者と家族の不安や疑問を一緒に整理するために~

就職活動を始めると、

「一般就労と障がい者雇用は何が違うのですか」

という質問を受けることがあります。

発達特性や精神障害、身体障害のある方にとって、

どちらを選ぶべきかは大きな悩みです。

しかし、

まず知っていただきたいのは、

どちらが良い・悪いという話ではないということです。

それぞれに特徴があり、

その人に合う働き方は異なります。


目次

一般就労とは

一般就労とは、

障害の有無に関係なく募集される求人へ応募し、

採用されて働く方法です。

多くの方がイメージする「普通の就職」がこれにあたります。

一般就労では、

仕事内容や職種の選択肢が多く、

求人の数も豊富です。

また、

給与や昇進の面で幅広い可能性があります。

一方で、

障害について職場へ伝えない場合、

必要な配慮を受けにくいことがあります。


障がい者雇用とは

障がい者雇用は、

障害のある方を対象とした求人へ応募し、

障害への配慮を前提として働く仕組みです。

企業は、

障害のある方が働きやすいように、

必要な配慮を行いながら雇用します。

例えば、

・勤務時間の調整
・業務内容の調整
・通院への配慮
・相談担当者の配置

などがあります。

職場が障害を理解した上で採用することが大きな特徴です。


一般就労のメリット

一般就労には、

次のようなメリットがあります。

・求人の数が多い
・職種の選択肢が広い
・給与が高い場合がある
・キャリアアップの機会が多い

特に、

専門職や技術職を目指したい方にとっては、

選択肢が広がることがあります。

また、

障害による困りごとが少ない方にとっては、

一般就労の方が働きやすい場合もあります。


一般就労の課題

一方で、

一般就労には課題もあります。

例えば、

・障害への理解が得られないことがある
・困りごとを相談しにくい
・周囲に合わせ続けて疲れてしまう
・無理をして体調を崩してしまう

といったことです。

特に発達特性のある方の場合、

見た目では分かりにくいため、

苦労が理解されにくいことがあります。


障がい者雇用のメリット

障がい者雇用の大きな特徴は、

配慮を受けながら働けることです。

例えば、

・困ったときに相談しやすい
・働き方を調整しやすい
・障害への理解が得られやすい
・定着支援を利用できる場合がある

といったことがあります。

これまで一般就労で苦しい経験をしてきた方にとっては、

安心して働ける環境につながることもあります。


障がい者雇用の課題

障がい者雇用にも課題はあります。

例えば、

・求人が少ない地域がある
・希望職種が限られることがある
・給与が低い場合がある
・昇進の機会が少ない場合がある

などです。

企業によって状況は異なりますが、

障がい者雇用だから安心というわけではありません。

職場ごとの違いを確認することが大切です。


大切なのは「どちらが合うか」

一般就労と障がい者雇用を比べると、

どちらが優れているかを考えてしまうことがあります。

しかし、

本当に大切なのは、

どちらが自分に合うか

です。

例えば、

・配慮がなくても働ける人
・専門職を目指したい人

は一般就労が合うかもしれません。

一方で、

・配慮がある方が安心できる人
・体調に波がある人
・過去に職場で苦労した経験がある人

は障がい者雇用が合うこともあります。


一度決めたら変えられないわけではない

就職活動では、

「どちらかを選んだらずっとそのまま」

と思ってしまうことがあります。

しかし、

実際には途中で働き方を変える方もいます。

一般就労から障がい者雇用へ移る人もいます。

障がい者雇用から一般就労へ移る人もいます。

大切なのは、

今の自分に合った選択をすることです。

将来の選択肢まで狭める必要はありません。


おわりに

「一般就労と障がい者雇用のどちらがよいのか。」

その答えは人によって違います。

一般就労には、

求人の多さやキャリアアップの可能性があります。

障がい者雇用には、

配慮を受けながら働ける安心感があります。

どちらが正しいということではありません。

大切なのは、

自分が無理なく働き続けられる環境を選ぶことです。

焦って結論を出す必要はありません。

まずは情報を集め、

相談しながら考えていくことが大切です。

ゴチャせたがやでは、ひきこもり状態にある方や発達特性のある方、ご家族が安心して過ごせる居場所や家族会を開催しています。

無理に話さなくても大丈夫です。

聞いているだけでも大丈夫です。

あなたのペースで、一歩ずつ考えていけば十分です。

今後のシリーズでは、

・就労移行支援とはどのような場所か
・A型事業所とB型事業所の違い
・働き続けるために大切なこと
・就労支援をどのように活用するか

などについても、一緒に考えていきます。

ひとりでも多くの人に、居場所の存在が届きますように。
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