「聴くことから始まるつながり⑰」正論が人を苦しめることもある

誰かが悩みを話しているとき、

「それはこうした方がいい」

「もっと早く行動すればよかったのに」

と思うことがあります。

そして、

その内容は間違っていないこともあります。

いわゆる「正論」です。

しかし、

正しいことがいつも相手の支えになるとは限りません。

今回は、

「正論が人を苦しめることもある」について考えてみたいと思います。

正論が人を苦しめることもある

正論とは、

一般的に正しいと考えられる意見や考え方です。

例えば、

「困ったら相談した方がいい」

「健康のために運動した方がいい」

「早めに行動した方がいい」

どれも間違いではありません。

しかし、

相手がすでにそのことを分かっている場合もあります。

分かっているのにできない。

やりたいのに動けない。

そんな状態で正論を伝えられると、

かえって苦しくなることがあります。


「できない理由」があることもある

人は、

できることなら悩みたくありません。

できることなら問題を解決したいと思っています。

それでも動けないのは、

不安が大きいからかもしれません。

失敗が怖いからかもしれません。

心や体が疲れているのかもしれません。

外から見ると簡単に見えることでも、

本人にとっては大きな壁になっていることがあります。

だからこそ、

まずは「なぜできないのか」に耳を傾けることが大切です。


人は理解されると少し安心できる

悩んでいるときに、

「そんなことは気にしなくていいよ」

と言われるより、

「それは大変でしたね」

と言われた方が、

気持ちが楽になることがあります。

問題が解決したわけではありません。

それでも、

自分の気持ちを受け止めてもらえたことで、

安心できることがあります。

人は安心すると、

少しずつ考える余裕を取り戻すことがあります。


正論より先に必要なこと

もちろん、

アドバイスや情報が役立つ場面もあります。

しかし、

その前に必要なのは、

相手の気持ちを理解しようとすることかもしれません。

どんなことで悩んでいるのか。

何が不安なのか。

どんな思いでここまで過ごしてきたのか。

そこに耳を傾けることで、

相手は

「まずは話を聴いてもらえた」

と感じることができます。

ゴチャせたがやで大切にしていること

ゴチャせたがやでは、

  • 人の話を聴く
  • 否定しない
  • 話したくないときは話さなくていい
  • それぞれのペースを尊重する

ことを大切にしています。

悩みを解決することだけが目的ではありません。

まずは安心して過ごせること。

そして、「ここに居てもいい」と感じられること。

そんな時間をつくるために、傾聴を大切にしています。

おわりに

正論は、

間違っているわけではありません。

しかし、

正しいことを伝えることと、

相手を支えることは同じではありません。

人は、

自分の気持ちを理解してもらえたと感じると、

少し安心することがあります。

そして、

その安心感が、

次の一歩につながることもあります。

だからこそ、

正論を伝える前に、

まずは相手の話に耳を傾けることが大切なのかもしれません。


次回予告

人は悩みを話すとき、

必ずしも答えを求めているわけではありません。

では、

人は何を求めて話をするのでしょうか。

次回は、

「人は答えより理解を求めることがある」

について考えてみたいと思います。

ひとりでも多くの人に、居場所の存在が届きますように。
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